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高齢化や食生活の変化などにより、生活習慣病でもある心臓病は日々増加しています。
心不全の有病者は250万人〜300万人とも言われており、心臓病における死亡総数は、悪性新生物についで死亡 原因の第2位になるほどです。 そこで今、心臓の元気度がわかる『BNP』とよばれるホルモンの検査が注目されています。 |
★心不全とは? |
★心不全の分類 |
★心不全の症状 |
★心臓の検査にはどんな検査があるの? |
1.胸部レントゲン 心臓の大きさや形をチェックします。心臓が大きくなった様子や、肺に水がたまり写真上に白く 映る状態(肺うっ血)が見つかることがあります。 2.心電図検査 心臓の壁が厚くなっていないか、狭心症や心筋梗塞がないか、不整脈がないかを調べます。 3.心臓超音波検査(心エコー) 心臓の動きは十分か、排出量がどの程度なのかなどを詳しく調べます。 心不全の原因として心臓にどんな病気があるのかを調べます。 治療効果をみるときにも使われます。 4.心臓カテーテル検査 足のつけ根や腕の動脈から細い管(カテーテル)を入れて造影剤と呼ばれる写真に写る液体を 冠動脈の中に流し、心臓の血管に狭いところがないかや、心臓の機能を評価します。 5.血液検査 心臓に負荷がかかると合成、分泌されるBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)という物質を測り ます。心臓病(特に心不全)の重症度をみるためにも有用な検査です。
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★BNPとは? |
心疾患の有無 | 心不全の重症度 | 専門医による 診察・治療 |
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18.4pg/dl未満 | 基準値 | どちらとも 言えない |
慢性の心不全はない | 場合によっては必要 |
40pg/dl以上〜 100pg/dl未満 |
要観察 | どちらとも 言えない |
慢性の心不全による症状は ないことが多い |
場合によっては必要 |
100pg/dl以上〜 200pg/dl未満 |
要精査・要治療 | 心疾患あり | 多くは無症状の心不全 | 一度はあった ほうがよい |
200pg/dl以上〜 500pg/dl未満 |
専門医による 治療が必要 |
心疾患あり | 心不全の可能性あり | 専門医による 治療が必要 |
500pg/dl以上 | 厳重な治療が 必要 |
心疾患あり | 重症心不全 | 入院も含めて厳重な 治療が必要 |
☆★☆ 日常的な生活での注意点 ☆★☆ 心不全の原因となる疾患の進行はなくとも、時に心不全は悪化することがあります。ただし多くの場合、 悪化の引き金になるようなことに心掛ければ避けることができますので、下記のことに注意しましょう。 <適度な運動を行いましょう> 心臓に疾患があるからといい運動を全然行わないのは問題があります。動悸や息切れが起きない ぐらいの軽い運動は行っておきましょう。息苦しくなるほどの運動は心不全の進行を早める原因に なりかねませんので注意しましょう。 <過労や風邪に注意しましょう> 心不全の時に風邪にかかってしまうと咳やタンが出る気管支炎になる場合があります。 しばしば、心不全が悪化する原因になるので注意しましょう。 <食生活の改善をしましょう> ・水分と塩分の制限を! 塩分の取りすぎは体からの水分摂取の妨げとなるので、塩分の制限は水分制限以上に重要な意味 があります。心不全では心臓から腎臓へ送る血液量が減少するため循環が十分に行われず、水分 が体内に残ってしまうので、水と塩の摂取は適切な量にしなければなりません。すでに、心疾患や 高血圧のある方は1日の摂取塩分は6g以下を目安にしましょう。 ・脂肪は質を考えて! まず、肥満は心臓に対して大きな負荷となるので、適正体重を維持する食事を心掛けましょう。 油は、動物性脂を避け、植物性脂を使用することを心掛けると同時に植物性脂の取りすぎにも 注意しましょう。 ・コーヒーなどの刺激物は控えましょう コーヒーに含まれるカフェインは血圧を上昇させることがあります。 ・過度の飲酒も控えましょう <睡眠は十分とるように心掛けましょう> <禁煙をしましょう> タバコは血管を収縮させるため、心臓に負担がかかります。
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